皆さん、GWはいかがお過ごしでしょうか。
企業さんにもよりますが、最大10連休なんて言われていますね。今年のGWは新型コロナウイルス関係の制限は何も無く久しぶりの自由な連休になっているみたいですね。
GWといえば子どもの日!というのが定着している私はまだまだお子ちゃまなんでしょうね(笑)
子どもの日について調べてみました。
目次
端午の節句の日が子どもの日
端午の節句は、節句の日として祝日にも登録されている日でした。
この「端午」というのは『端』には「はじまり」の意味があるそうです。『午』は「五月の最初の午の日」だそうです。
起源は命日だった!?
2300年前に今の中国にあった国”楚の国”の国王の側近に屈原(くつげん)という人がいたそうです。この屈原さんは陰謀によって失脚し、川に身を投げて自害してしまいます。それを嘆いた楚の国の人達は屈原の死体を魚が食べない様にちまきを投げ入れたそうです。
この屈原の命日が5月5日であり、毎年供養が行われたのが、中国の端午の節句の起源とされています。
端午の節句は何をするか
端午の節句、子どもの日では「男の子の健やかな成長を願う日」といわれています。私の子どもの時でもそう言われていました。最近ではSDGsの観点からも『男の子の健やかな毛成長を願う』というよりかは『子どもの健やかな成長を願う日』として注意して言われていそうですね。
やる事としては、室内では兜や鎧、五月人形を飾り側に花菖蒲を挿します。
兜や鎧を飾るのは自分の身を守る大切な物だからです。病気や事故から子どもの体を守り、力強く育ってほしいという願いを込めて飾られます。
側の花菖蒲は、菖蒲が尚武と同じ音から使われるようになったと思います。尚武というのは武事や軍事を尊ぶ事です。病気などの目に見えないモノにも負けないようにでしょうか。
実は端午の節句は別名『菖蒲の節句』とも言われています。菖蒲と花菖蒲は別物です。
菖蒲は薬草として使われ、強い香りをもつので邪気を祓うとされていました。そして菖蒲の葉はまっすぐに伸び、それが剣に似ている事から、男子に縁起の良い植物ともされています。
そして、ちまきや柏餅を食します。
ちまきは、中国の端午の節句の起源の箇所で説明した通り、屈原の身体が魚に食べられない様に川に投げ入れたのがちまきでした。
頭餅は餅を柏の葉でくるんだお菓子です。柏は春の新芽が出るまで葉が落ちない木です。その事から後継が絶えない縁起物とされていますので、端午の節句の際にも食べられます。
屋外では鯉のぼりを飾ります。この時期には家の外で鯉のぼりを飾っている家も多く見ると思いますが、かなり数は減ってしまっている様に感じます。
鯉のぼりを飾る習慣は江戸時代に生まれたそうです。当時は男の子が生まれると幟を立ててお祝いしたそうです。
やがてその幟に、生命力が強く滝を昇ると龍になり天に昇るという中国の伝説にちなみ鯉の絵が描かれるようになり、鯉のぼりと変わったそうです。
端午の節句を楽しみましょう
私のお寺でも昔はお祝いをしてもらっていました。今では桃の節句の様に人形や鯉のぼり等は出していませんが(笑)
女の子の日、ひな祭りと比べて飾り物は忘れられがちになってしまっていますよね。
少し調べてみると、室内での鯉のぼり飾りのバリエーションがかなり幅広く展開されていました。こういった時代に沿った変化を見るのも面白いですね。
お寺も時代に沿って変化していかないといけないですね。