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如来さまとは
仏教でいう”悟り”を開かれた仏さまです。「真実(如実)から来た者」という意味です。
仏の中の最高位の位で東西南北にそれぞれの世界(居場所)があり、それぞれ
- 東には浄瑠璃浄土があり、薬師如来
- 西には極楽浄土があり、阿弥陀如来
- 南には弥勒浄土があり、弥勒菩薩(如来)
- 北には釈迦浄土があり、釈迦如来
となっています。これを四方四仏と言います。
仏教の悟りには52の位があります。その全ての悟りを開いたものを如来と呼んでいます。
悟りを開いた仏さま、なので如来を仏と置き換えて呼ぶ事も出来ます。
ここでは、阿弥陀如来と釈迦如来について触れていきます。
釈迦如来
仏法の開祖であるゴータマ・シッダルタを仏として敬う呼び方です。
とても紛らわしく呼び名が沢山あるので、定義しておきましょう。
ゴータマ・シッダルタ=仏陀=釈迦牟尼如来=釈迦如来=お釈迦様
という事で間違いはないです。
お釈迦さまの歴史
紀元前五世紀ごろにヒマラヤ山脈南麓にあったシャカ国に産まれました。
懐妊の伝説は、母
「美しい白い象が天から舞い降り、右脇から体の中へすっと入っていった」と言い伝えがあります。
出産では、マヤ妃の故郷コーリカ国へ里帰りの道中、ルンビニー園に沐浴後、マヤ妃の身体が金色に輝き、無憂樹の下で右わきから出産されました。
お釈迦さまは蓮の花がしっかりと受け止められました。
「天が上、天が下、我に勝る聖者なし」天上天下唯我独尊
とは有名なお言葉ですね。
人生への疑問を投げかける
12歳ごろに初めて城を出るようになり、生きとし生けるものの過酷な生の営みを知る。
弱肉強食、食物連鎖を知り、殺し合わずに、生きていく者同士が助け合う事が出来ないのか。そんな事を思い始めます。
【四門出遊】
そんな中、気晴らしで遠出をします。
一日目には城の東門から出かけます。
すると、若い娘が突然老婆に変わり、進路を邪魔されてしまいます。
二日目には城の南門から出かけます。
前日に、老婆に邪魔をされたので”苦”を意識するものが目に付かない様に万全の準備をしていはずが、いつの間にか病人が現れ、また邪魔をされてしまいます。
三日目には城の西門から出かけますが、今度は死人の葬列に遭遇してしまいました。
四日目には城の北門から出かけました。
すると、行けども行けども荒れ果てた土地へ出てしまいました。そして、出家された僧侶と遭遇しました。
城の門を出て行くと老人・病人・死人・修行僧に会い、人生の苦しみを見てしまい出家を決意するきっかけになった出来事です。
阿弥陀如来
西方極楽浄土の教主です。最もよく聞く名前だと思います。
そして私たちの死後に極楽浄土へ連れて行ってくれる如来です。
梵字ではアミターバ、アミターユスと読み、それぞれ
「量り知れない光を持つ者」と「量りしれない寿命を持つ者」という意味です。
よく唱えられる
南無阿弥陀仏
は、この阿弥陀如来へ帰依します、という意味で、帰依とは、全てをお任せする。という意味です。
お経の「仏説阿弥陀経」や「無量寿経」に登場する如来です。