馬頭観音寺勤行式を作成しました

住職が新型コロナウイルス収束祈願」を祈念して「馬頭観音寺勤行式」
(住職が勝手に命名した経本の名です)の経本を新たにパソコンで60冊程作っちゃいました(笑)

馬頭観音寺勤行式を作成しました

観音経01

製本も治具を駆使して全て手作りで、多少の寸法違い、接着剤の汚れもご愛嬌。

以前のものは、各経本を部分コピーして一冊にまとめ書体がまちまちの経本でしたが、
今回は極力、書体の統一と常用漢字に変換し読みやすさを優先しております。

表紙も、僧侶用は赤系の金襴、本堂用は紺系の紬、持出し用(お通夜・法事等)は赤系の絹の豪華表装。

経本も作ります

観音経02

どうして宗派が出している経本を使わないかと云うと、当山は浄土宗西山深草派の浄土系寺院です。
本来、ご本尊は阿弥陀如来です。
しかし当山は例外で、ご本尊は馬頭観世音菩薩なので先祖供養よりも、現世利益を願う参拝者が多く、
信徒さんのなかには、真言宗、禅宗、日蓮宗等々の方々が多く、読み慣れたお経が一つでも有れば一緒に読経が心豊かな気持ちになれて、それが現世利益につながると信じております。

その様な事がきっかけになり、手間なく一冊の経本で三十分位のお勤めが出来るのではないかと、35年前に考案したそうです。

この頃は、お通夜・法事などでも「馬頭観音寺勤行式」でお勤めしておりますが、皆さん一緒になって経本を手にし声に出して唱えています。
読めなくても経本を持って文字を見ているだけでも心豊かになれ供養にもなります。
さすがに本葬(葬儀)は従来通りです。

差定は、

  1. 懴悔文
  2. 三帰戒
  3. 開経偈
  4. 般若心経
  5. 延命十句観音経
  6. 阿弥陀経
  7. 観音経(妙法蓮華経 観世音菩薩普門品第二十五)
  8. 啓白文
  9. 総回向文
  10. 四弘誓願
  11. 一枚起請文

の総頁数100程。

観音経03

実は観音経は浄土系では読むことはなく、日蓮宗の経本をベースにして不規則な字数で読み慣れなく単に読み易いことを重視して住職が考えた末、勝手にルビの部分を読みやすく区切りました。(漢字の部分は、そのままです)
本来の意味と違うかも知れませんが そのおかげでかなり読みやすくなっております。

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